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築36年の戸建てを活かす──福岡で実現した、間取り変更リノベーションの実例

「壊す」のではなく「活かす」リノベーションという選択

築30年以上の戸建てを前に、多くの人がこう考えます。

でも、それは本当に“今の暮らしに合った選択肢”でしょうか?

今回ご紹介するのは、福岡市内にある築36年の戸建てを活かし、間取りを大胆に見直すことで新しい暮らしを実現したリノベーション事例です。
大きな構造変更は最小限にとどめながら、空間のつながりと居心地の良さを追求したこのプロジェクトには、「住み継ぐ」ためのヒントが詰まっています。

なぜ今、間取りを見直すリノベーションが選ばれているのか?

生活の変化に、昔の間取りがついていけなくなっている

かつて主流だった間取りは、細かく仕切られた個室や独立型キッチン、南北に長い廊下などが特徴です。
家族構成や働き方が変わった今、そのままの間取りでは「使いづらい」「暗い」「寒い」といったストレスを感じることも多くなっています。

特に福岡のように夏は蒸し暑く、冬は冷え込むエリアでは、動線や通風・採光・断熱性の面でも不利な点が目立ちやすくなります。

建て替えではなく、構造を活かすという選択肢

全面的な建て替えは、当然ながらコストも工期もかかります。
しかし、構造体がしっかりしている家なら、柱や梁を活かしながら間取りを大きく変えることで、「新築のような快適さ」と「愛着ある我が家」を両立できます。

リノベーションは単なるリフォームではありません。暮らしを再設計し直すための手段なのです。

福岡「橋本の家」の実例から学ぶ、間取り再構築のヒント

プロジェクトの概要

  • 所在地:福岡市西区橋本
  • 築年数:約36年
  • 建物構造:木造2階建て
  • ご希望:間取りの使い勝手を良くしたい/自然素材を使いたい

この家は、「使っていない和室」や「コミュニケーションが取りづらいキッチン」があり、全体として活用しきれていない印象がありました。
ライフスタイルを見直しながら、「住まいの中心」を再設定することから設計がスタートしました。

ポイント①|“通り土間”のような横断動線で、空間をつなぐ

橋本の家で特徴的なのは、リビングやダイニング、水廻り、玄関といった機能を“点”で結ぶのではなく、“線”で滑らかにつなぎ直すことで、住まい全体に一体感と開放感が生まれました。

通り抜けできるプランは、暮らしの中のストレスを減らし、家全体をより身近に感じさせる大きな効果があります。

ポイント②|余白を生む間取りで、暮らしの変化に柔軟に対応

リノベーションというと「どこを直すか」「何を入れるか」に目が行きがちですが、橋本の家では「“余白”を大切にした間取り設計」が行われました。

  • 和室を一体化して広いLDKに
  • 最小限の間仕切りで空間の使い方を自由に
  • 将来の生活変化にも対応しやすい構成に

この柔軟性が、リノベーションの価値をさらに高めています。

ポイント③|木のぬくもりと、家具まで含めた空間づくり

もうひとつの特徴が、素材へのこだわりです。

床やカウンターには無垢材を使用し、内装全体にやわらかな質感をもたせました。
さらに、ループスでは一枚板やオーダー家具の提案も行っており、橋本の家でも空間に合わせて設計された木製家具が多数使われています。

✔ 家と家具を別々に考えるのではなく、“暮らしの器”として一体で捉える
✔ 「ちょうどいいサイズ」「ちょうどいい高さ」で設計された家具が日々の快適さを支える

これにより、単なる模様替えではない「空間全体の統一感」が生まれ、住む人にとっての“心地よさ”が格段に上がります。

快適な住まいには、間取り変更+温熱環境の見直しも大切

リノベーションではつい「間取り変更」ばかりに目がいきがちですが、実はそれと同じくらい重要なのが『温熱環境(断熱・通風)』の整備です。

特に福岡の気候では、夏の蒸し暑さ・冬の底冷えへの対策が欠かせません。

窓と断熱の改善で、冷暖房効率も暮らしやすさもアップ

橋本の家では、YKK AP製の高性能サッシや断熱建材を使用し、家全体の熱損失を大幅に抑える工夫がなされています。
これにより、冷暖房の効きがよくなるだけでなく、部屋ごとの温度差が少ない、健康にもやさしい環境が整います。

YKK APの調査によれば、住まいの熱の5〜6割は「開口部(窓やドア)」から出入りすると言われています
つまり、間取りを変えるタイミングで断熱性能を見直すのは、非常に合理的な判断なのです。(参考リンク

「間取りを整える=暮らしが整う」──福岡でリノベーションを考えるなら

リノベーションというと、「壊して新しくする」印象を持つ方も多いかもしれません。
でも、橋本の家のように「活かすべきものは残し、必要なところだけを見直す」ことで、無理なく、自分たちらしい暮らしに再構築することができます。

これからの家は「作りこみすぎない」「変化を受け入れる」

  • 完璧な“完成形”を目指すのではなく、暮らしながら育てていく
  • 家具や素材の選び方で、住まいの空気感を整える
  • 間取りは、家族の変化に寄り添える“余白”があることが理想

こうした考え方こそ、これからのリノベーションに求められる視点かもしれません。

まずは「今の暮らしに何が足りないか」を言葉にしてみよう

「そろそろ家をなんとかしたい」と思ったとき、まず必要なのは、専門用語や工法の知識ではなく、自分たちの暮らしを見つめ直すことです。

  • なぜこの家に住み続けたいのか
  • どんな時間を過ごしたいのか
  • どこにストレスを感じているのか

そんな問いを丁寧に重ねながら、設計者とともに新しい暮らしを描いていく──
それが、橋本の家が教えてくれる“間取り変更リノベーション”の本質です。

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