技術部

実施設計者
- 建築・設計の仕事を始めたきっかけは?
- もともとは土木の図面を描く仕事をしていましたが、実は幼い頃から「家」に興味がありました。新聞のチラシに載っている間取りを眺めるのが好きで、「いつか木造住宅に関わる仕事がしたい」という気持ちをずっと持ち続けていたんです。その夢が現実になったのは、「木造住宅の図面作成スタッフ募集」の求人を見かけたとき、運命だ!と思って応募し、今では実施設計を担当しています。
小さな頃の憧れが、今の仕事に繋がっていることにやりがいと喜びを感じながら、毎日図面と向き合っています。 - あなたの担当する仕事を教えてください。
- 私が担当しているのは「実施設計」という工程です。プランが確定したあと、その図面を元に実際に家が建てられるように、詳細な設計図や仕様書を作成していきます。
また、役所に提出する「確認申請」の業務も行っています。一見地味な作業に見えるかもしれませんが、ここがしっかりしていないと安心・安全な家は建てられません。
お客様の大切な“暮らしの器”を形にするための大事なステップとして、ひとつひとつ丁寧に取り組んでいます。 - 実施設計で気を付けていることは?
- 家を建てるにはただ図面を描くだけでなく、建築基準法や地域ごとの条例といった法律もしっかり守る必要があります。そのため、図面の一つひとつの線や寸法にも注意を払いながら、何度も確認しながら進めています。
また、仕様書の内容に誤りがないよう、細かい部分まで慎重にチェックすることも大切です。お客様が安心して暮らせる住まいをつくるために、法的な基準と実際の暮らしのバランスを見極めながら、誠実に設計に向き合うよう心がけています。 - 業務をしていて驚いたこと・大変だったことは?
- 建物の設計では、意外なところに落とし穴があります。たとえば非住宅の省エネ申請。設置される設備が申請内容と少しでも違っていると、検査済証が交付されないことがあるんです。過去には、実際に現場まで足を運び、設置された設備を一つひとつ確認したこともあります。大変でしたが、その分、学びも大きかったです。
毎回違う条件・違う課題に向き合うので、いくつになっても成長できるのがこの仕事の面白さだと感じています。 - この業務が好き!というものを教えてください。
- 私が特に好きなのは、真っ白な設計画面から少しずつ空間を描き起こしていく時間です。間取りや壁の配置、窓の位置、天井の高さなど、あらゆる要素を組み合わせながら、家というカタチができあがっていく過程にワクワクします。特に複雑なプランをきれいにまとめ上げ、最終的に完成したパースを見た瞬間は大きな達成感を感じます。設計の世界は奥が深く、だからこそやりがいも尽きません。
- 仕事を通じて今後達成したい目標はありますか?
- 今は日々の業務に追われているところもありますが、将来的には「木造住宅のプロフェッショナル」として、自信を持ってお客様にご提案できる存在になりたいと思っています。図面一枚、仕様一つに込めた意図や配慮が、お客様の暮らしにどんなふうに活きるのかをもっと深く理解し、伝えていけるようになりたいです。
お客様にとって一生モノの家だからこそ、これからも丁寧に、真剣に、家づくりに向き合っていきます。